ちいさな怪獣との暮らし

2歳男児の育児記録。今夏次男出産予定。

空腹アピール

離乳食開始〜1歳半頃までは野菜も肉も魚も比較的よく食べてくれた。それも毎食大量に。

しかし春頃から徐々に好き嫌いが増え、ここ1ヶ月はほとんど同じものしか口にしなくなっていた。

オムライスやプリンといった子ども向けメニューは完全に拒否、初めて出す料理は絶対に食べないor口に入れた途端吐き出す。

 

以前の大食いだった息子の印象が強いので目に見えて食事量が減っていることに焦っていた。

遊び始めたところを追いかけ回して食べさせたり、好きなテレビを見させながら食べさせたり、時には怒鳴り散らして母子ともに大泣き…なんてことも。

一度の食事に1時間近くかかることも珍しくなかった。

 

ネットで「2歳 食べなくなった イライラ」と検索し、似たような境遇のお母さんの書き込みを見てはウンウンと頷いたり涙したりする日々。

「食べないのは食べる必要が無いと判断してるから」

「時期が来れば食べるようになる」

「数日に一度しっかり食べていれば死ぬことは無い」

そう書いてあるサイトをいくつも見た。

気持ちが前向きなときは納得できたし、どん底まで落ち込んでいるときはそんな訳あるかとイライラした。我ながら面倒な性格だなと思う。

身長体重はどちらも見事曲線ど真ん中、毎日しっかり排便するし風邪も引かず元気。

それでも食事を残されることに耐えられなかった。許せなかった。心配だった。

 

「だった」と過去形なのはようやく諦めがついたから。

きっかけは3日前、新しく幼児食の本を2冊買った日の夜、2歳児でも食べられる味付けの棒棒鶏を作って何とか食べさせたら先に食べていたお味噌汁の具ごと吐かれたから。

以前から嫌いなものを食べさせるとオエっとしていたし下痢や発熱は無かったので単純に食事が嫌で吐いたのだろうと判断。

「もう何をしても無駄なんだ。この子は私の料理が嫌いなんだ。そんなにまずいなら食べてもらえなくていいや」と吹っ切れた。当然悲しい気持ちもあったけど。

 

翌日からは初めての料理を出しても無理に食べるよう言わず、「ごちそうさま」の挨拶をしたらすぐに料理を下げるようにした。

すると一昨日の昼前、2歳0ヶ月にして初めて「おなかすいた」とはっきりアピールされた。

我が家はローテーブルで食事をしており、息子は同じくらいの高さのテーブル付きチェアを使っているのだが、自らそこに座り「いただきます」と手を合わせたのだ。

呆気にとられていたらキッチンを指差して「食べるものを持ってこい」と言いたそうに怒る。

こんなことは初めてだった。

 

慌てて作り終えたばかりの切り干し大根とそぼろ煮を盛り付けてスプーンで差し出すと…食べた!

切り干し大根自体は何度か取り分けたことがあるがそぼろ煮は初。

その後ももうひと口、ふた口と差し出すと素直に食べる。

恐る恐るスプーンを置くとちゃんと自分で食べ始めた。

結局小鉢にこんもりと盛り付けた分だけ完食。

 

その勢いが衰えないうちにと栄養バランスはひとまず置いておき、すぐに出せるカレーライスとバナナヨーグルトとキャベツスープを用意。

するとあっという間にスープ以外は綺麗に食べきった。

こんなにガツガツ食事してくれたのはいつぶりだろう。

 夜もブロッコリーをひと房だけ残したものの、おかず3品にご飯とお味噌汁を食べてくれた。

 

昨日は夫が休みだったので午前中にしっかり外遊びをさせるとまたもや空腹アピールが。

外出しておやつの時間がいつもより遅くなってしまい、しかも珍しく量を食べたので夜ご飯に出した大好物のうどんは半分以上残した。

そのことから、お腹が空いていれば食べるし食べないときはお腹が空いていないんだ、とようやく確信できた。

当たり前のことなんだけどね。息子はまだ全然話せなくて空腹なのかそうじゃないのかこちらが判断できないから余計に「食べない」ということを受け入れられなかった。

 

何はともあれ久々に「食」に関する大きな悩みから解放されて本当に良かった。

次に問題にぶち当たったときは息子が自分の意思を話せるようになってるといいな。